
皮膚外科手術
皮膚外科手術
当院では、粉瘤、ほくろ、いぼなどの皮膚のできものの日帰りでできる小手術を行っています。皮膚のできものでお悩みの方は一度ご相談ください。
受診
受診の際に、問診や視診、触診、各種検査などを行い、小手術で処置ができるかどうか診断いたします。
手術日の決定
手術日を決めます。その際に、手術の内容や手術日までの生活上の留意点などをご説明いたします。
手術の実施
手術日の指定された時間にご来院ください。手術前に簡単な説明をさせていただき、手術を実施します。
手術時間は、できものにもよりますが、15~30分が目安です。
術後の再診
抜糸や経過観察を行うために術後、指定日にご来院いただく必要がございます。
また、病理検査の結果報告もさせていただきます。
手術当日は患部を濡らさないようにしてください。
手術翌日からシャワー浴は可能ですが、抜糸まで患部を湯船にはつけないでください。
患部をぶつけたり、引っ張るなど強い外力がかかると傷が開くことがあるので注意してください。
患部が赤く腫れて痛みが出る場合には、当院へご連絡ください。
表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれ、体中のどこにでもできる良性の皮下腫瘍です。皮膚の上皮成分が皮内や皮下に落ちて袋を形成し、その中に垢や脂がたまってできた固まりが粉瘤です。多くは数ミリ程度の盛り上がった状態から次第に大きくなり、数センチほどの半球状になることもあります。皮膚が破けると膿汁と臭い粥状の固まりを排出します。膿を出そうとして圧迫すると、袋が破れて脂肪組織内に散らばり慢性化してしまうこともありますので、内容物を無理に排出することは避けて早めに受診してください。中の袋が破け、赤みや痛みなど炎症がある場合には根治のための摘出手術はできません。炎症がある場合には一時的に炎症を落ち着かせるため、中の膿や内容物を排出する切開術を行います。炎症がない時期に袋ごと摘出する根治術を行います。
ほくろは良性腫瘍の一種で、母斑細胞母斑と呼ばれます。皮膚にメラニン色素を持った母斑細胞が増殖し、茶色、黒色のほか、肌色のものもあります。隆起したもの、平らなもの、毛が生えているものなど様々です。小さなほくろは円形のメスや電気メスで焼いて治療します。大きなほくろは母斑細胞が残存しないようにメスで切除します。
いぼにはウイルス性のいぼと、加齢に伴ういぼの2種類があります。
ウイルス性のいぼは足の裏や手の指先に多く、皮膚の傷からウイルスに感染して生じるといわれています。加齢に伴ういぼは顔や首に多いですが体にもできます。加齢のほか紫外線を沢山浴びたところに出来やすいです。液体窒素でも治療は行えますが、色素沈着を抑えたい方、一回で治療を終えたい方は電気メスで焼いたり、メスで切除するのがおすすめです。
皮下に発生する腫瘍の中では最も多くみられる良性の腫瘍です。皮下組織にみられる浅在性脂肪腫と、筋膜下、筋肉内、筋肉間にみられる深在性脂肪腫があります。当院では浅いところにできる浅在性脂肪腫の治療のみ行っています。背部、肩、頸部(くび)などに現れることが多く、上腕、でん部、大腿など四肢にもみられることがあります。皮膚がドーム状に盛り上がり、柔らかいしこりとして認められます。血管成分が多い脂肪腫(血管脂肪腫)は痛みを生じることがあります。大きさは数ミリ程度の小さなものから直径が10センチ以上に及ぶものまで様々です。治療は手術による脂肪腫の摘出です。
Top