ボトックスとは
「ボトックス」は、アラガン社(アメリカの製薬会社)が製造しているボツリヌストキシン製剤「ボトックスビスタ®︎」を指します。しかし、広義ではボツリヌストキシン製剤全般を「ボトックス」と呼ぶこともあります。当院では、韓国のデウン製薬が製造しているボツリヌストキシン製剤「ナボタ(NABOTA)」も患者さまの選択肢として用意させていただいております。
ボトックスは、ボツリヌス菌という細菌が作り出す天然のタンパク質から精製された薬剤の商品名で、美容医療においては筋肉の動きを一時的に抑制する作用を利用して、様々な効果が期待されています。
当クリニック独自のリタッチ保証制度
ボトックスの失敗談をお聞きになり、なかには不安な方もいらっしゃるかと思います。そこで、患者さまの不安解消を図りたいと、当クリニックでは独自の「リタッチ保証制度」を採用しております。実際に治療を受けてみたものの、「少し足りていない」、「少し修正して欲しい」といった時に、治療から1ヶ月以内であれば修正(リタッチ)をさせていただいております。デザイン・施術ともベテラン院長が行いますので、安心して相談・治療をお受けください。
しわの改善
- 表情じわ: 眉間、額、目尻など、表情筋の動きによってできるしわに効果的です。筋肉の過剰な収縮を抑えることで、しわが目立たなくなります。
- 無意識に眉間に力が入ってしまい、眉間の縦じわを和らげたい方、笑った時の目尻のしわを改善したい方、おでこのしわが気になる方におすすめです。
小顔効果・フェイスラインの改善
- エラ張り: 咬筋という顎の筋肉が発達している場合に、ボトックスを注射することで筋肉のボリュームを抑え、シャープなフェイスラインを目指せます。
- リフトアップボトックス:首からフェイスラインに付着している広頚筋という筋肉にボトックス注射を行うことで下に引っ張る筋肉を抑制しフェイスラインをリフトアップさせることができます。
多汗症の改善
- 腋窩多汗症: 汗腺の働きを抑制する効果があり、脇の汗の量を減らすことができます。
- スキンボトックス:顔の汗腺や皮脂腺の働きを抑制し、顔の汗や皮脂の分泌量を減らしメイク崩れを起こしにくくすることができます。
その他
- 口角挙上ボトックス:口角を下げる筋肉にボトックス注射を行うことで口角を下に下げる力が弱まり、不機嫌そうな表情を改善することができます。
- ガミースマイルの改善: 笑った時に歯茎が見えすぎるのを改善する目的で用いられることがあります。
- 肩こりの緩和: 肩の筋肉(僧帽筋)に注射することで、筋肉の緊張を和らげ、肩こりを軽減する効果が期待できます。
- ふくらはぎの痩身: ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)に注射することで、筋肉のボリュームを抑え、脚を細く見せる効果が期待できます。
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ボトックスビスタ(米国アラガン社) VS ナボタ(韓国製)
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ボトックス(アラガン社製ボトックスビスタ®︎)
- 日本の厚生労働省承認: 表情じわの改善に対し、日本で唯一厚生労働省の承認を得ているボツリヌストキシン製剤です。安全性と有効性が国によって認められているという信頼性があり、生活に支障をきたすような多汗症には保険適用でこの製剤が用いられています。
- 歴史と実績: 長年の使用実績があり、世界中で広く使用されている。
- 安定した効果: 効果の持続期間や発現の仕方が安定している。
- 価格: 韓国製ナボタ製剤に比べて、価格が高め。
ナボタ(韓国製NABOTA)
- 米国FDA承認: 韓国製ボツリヌストキシン製剤の中で、2021年に初めてアメリカの厚生労働省(FDA)の認可を取得した製剤です。これは非常に厳しい基準をクリアしたことを意味し、国際的な信頼性があります。
- 高純度: デウン製薬独自の「高純度テクノロジー」により、98.7%という高い純度を実現しています。不純物が少ないため、アレルギー反応のリスクが低いとされています。
- 効果の発現速度: 効果が早く現れると感じる方もいるようです。
- 痛みの軽減: 不純物が少ないことなどから、注入時の痛みが少ないと感じる方もいます。
- 価格: アラガン社製ボトックスビスタ®︎と比較すると、安価です。
治療の流れの一般的な例:
1.カウンセリング: 医師が患者の悩みや希望を聞き、ボトックス治療の適応や効果、リスク、費用などについて詳しく説明します。
2.デザイン: 注射部位や注入量を決定します。しわの改善の場合は、表情の動きを確認しながら丁寧にデザインすることが重要です。
3.注射: 細い針を用いて、デザインした部位にボトックスを注入します。通常、施術時間は数分程度です。
4.アフターケア: 施術後の注意点(マッサージを避ける、激しい運動を控えるなど)の説明を受けます。
効果と持続期間:
- 効果が現れるまでには数日~1週間程度かかります。
- 効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3~6ヶ月程度です。効果が薄れてきたら、再度治療を受けることが効果的です。
メリットとデメリット:
- メリット:
- 短時間で施術が終わる
- ダウンタイムが少ない
- 効果が期待できる部位が多い
- デメリット:
- 効果が徐々に薄れてくる(個人差が多いが概ね3〜6ヶ月程度)
- 注射時の痛みを感じることがある
- 稀に内出血や腫れなどの副作用が出ることがある
費用:治療部位や注入量によって異なりますのでカウンセリングで納得いくまで相談ください。
注意点:妊娠中、授乳中、妊活中の方はボトックスの投与を受けることができません。